| さらば愛しき受信料 |
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| 「今日はどうでした?…あ、缶コーヒーでいいですか」 「あぁ、割によかったよ。…すまんな」 「私も今日はうまくいきました」 「おや。よかったじゃないか。結構とれたのかい」 「えぇ。こんなによかったのは久しぶりです」 「確かにな」 「でも1軒、犬を飼っていて、ちっとも入れてもらえませんでした」 「あぁ、犬か。やたらめったら騒がれちまってろくに仕事もできねえ」 「そうですよね。そんな時は諦めるしかなくて」 「俺もこの間、長い事気にしてた家からやっと、だよ」 「あぁ、あの豪邸ですよね。大変だったでしょう」 「えらく骨の折れる仕事だったよ」 「でもさすがですね」 「言われるほどのもんじゃねえよ」 「ご謙遜を」 「はは。ところでお前さん、どの位回れたんだい」 「ええと。6軒伺って、4軒から頂きました」 「ほう!そりゃあ成功と言えるだろうな」 「ありがとうございます」 「やっぱり俺も年かね。大分がた来てるんだ」 「そんな。若い頃のあなたの仕事ぶりには誰も勝てないと上司も」 「若い頃は、だろ。最近はめっきり目も足も悪くなってな」 「もしや…引退するなんておっしゃるんじゃあ」 「はっはっは。まだ現役でやるとも」 「それを伺って安心しました」 「お前さんたちのような若いやつらに教えていないこともまだ沢山あるしな」 「是非ご教授願います」 「元々今日はその目的だったんだろうが」 「ふふふ。ばれてしまいますね、やはり」 「亀の甲より、ってやつだよ」 「では早速お願いしたいのですが」 「なんだね」
「2階の窓からの一番確実な侵入方法を」
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7月8日(水)23:56 | コメント(0) | 書き散らし | 管理
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